毎年フィラリア予防を注射で行なっているワンちゃんにお葉書を送りました
毎年この時期をフィラリア予防を注射で行なっているこの接種時期としております。予防の始まる4月、5月は病院での待ち時間も長くなりがちなのでこの時期に接種を行なっております
さてフィラリア予防とはご存知でしょうか?
毎年、フィラリア予防はしっかりお済みでしょうか??
毎月決まった日に飲ませていますか?
飲むのが大変な子には垂らすタイプや注射タイプのお薬があります
なかなか毎月決まった日に飲ますのを忘れてしまうことがありませんか??
飼っている方の3割以上の方が飲み忘れや途中中断を経験しております
さておさらいですがフィラリア症とは・・・・・??
<感染方法>
1、蚊がフィラリア陽性犬のミクロフィラリアを血液と一緒に吸引
2、蚊の体内(腎臓のマルピーギ管)で発育し2度の脱皮でL3(感染子虫となり、蚊の口吻部に移動する
3、新たに吸血する際に感染子虫は口吻の外に出て、吸血時に生じた穴から体内に侵入する
4、犬の体内に侵入したL3(感染子虫)は10日前後で脱皮してL4(体内移行幼虫)となる
5、L4は皮膚から組織(皮下、筋肉、脂肪など)に移行する
6、L4は2~3か月でL5(未成熟虫)となり血管に侵入する
7、血流にのって心臓の右心室・肺動脈に移行したL5は成長し感染後約4か月で成虫になる
8、感染後7~8か月で成熟したメスはL1(ミクロフィラリア)を生むようになる。
<症状>
1、右心室、肺動脈寄生による静脈系の(右心系)の循環不全を起こし、それに伴い様々な臨床症状を呈します
2、食欲が減退し、体重が徐々に減少してきます
3、疲れやすくなり、散歩などの運動を嫌がるようになります
4、運動時、興奮時に咳が出てくるようになる
5、毛つやが悪く、痩せてくる 次第にお腹が大きくなりはじめる(腹水の貯留)
6、のどの奥にものが詰まったような咳、ぜーぜーとした咳をする
7、突然血尿(赤ワイン様の色)をする。貧血・循環障害をおこし、口の中が真っ白になる。元気・食欲廃絶、起立できなくなり死亡する
進行すると必ず死にいたるとても大変な病気です
ある製薬会社さんのフィラリア予防のHPです
http://filaria.jp
フィラリア予防の方法は大きく分けて3通りあります
◎注射による投与
◎皮膚に垂らすスポットタイプ
◎お口から投与する錠剤タイプ・お肉のようなチュアブルタイプ
それぞれ特徴がありますのでお好みに合わせて選択できます
フィラリアの注射以外の予防薬では毎月の投与が必要です
毎月投与すると1ヶ月効果が持続するのではなく、投与した際に体内に入るフィラリア小虫を駆虫します
なので投与間隔が飲み忘れなどで投与間隔が長くなってしまうと毎月投与するフィラリア薬では駆虫できない事態になります
フィラリアの予防時期は当院では5月から11月までと設定しております
飲み始める前には採血を行い感染の有無を調べてから投薬します
なのでどうしても投与開始頃の病院は混雑してしまい、待ち時間が長くなってしまいます
フィラリア予防の注射タイプですと開始時期は当院では1月2月接種を進めており比較的病院の空いている時期に投与を行っております
フィラリア予防の方法にはそれぞれ長所も欠点もあります
お家のワンちゃんに合う方法を考えて選びしっかり予防してあげましょう
ご不明な点がございましたら当院スタッフまで気軽にご相談ください
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