今回の学会で学んだ一つが「Pre-Visit-Pharmaceuticalsと鎮静剤」でした。当院でも「キャットフレンドリークリニック」の「ゴールドレベル」を取得時より来院の不安を軽減する様々な取り組みをおこなってきました。
病院な大好きな猫ちゃんは非常に稀で、ケージに入るのも苦手が多いのも事実です。来院して適切な治療を提供するためにはちゃんと診察し診断することが必要になります。
病院が苦手の子の場合
ケージから出せない
ケージから出すとパニックを起こす
攻撃的なため体重測定すらできない
このようなことは珍しいことではありません。
その不安を軽減するために来院する90分前(車で移動する90分前)にお薬を飲んでから来院する行動学的治療を行います
PVPとは、「Pre-Visit-Pharmaceuticals」動物病院への来院時にどうぶつ達が受ける不安を軽減する目的で投与するお薬のことです。そして鎮静剤は実際に病院に来て処置を行うときに使用するお薬のことです。当院でも数年前から猫ちゃんを中心に取り入れている来院が苦手などうぶつ達に行う行動学的治療です
僕も自分の病院に行く際には不安に襲われますが、受診の必要性、メリットデメリットを理解できるので不安を我慢し受診します。一方、どうぶつ達は受診の重要性など理解することができず、不安からの逃避行動(暴れる、攻撃的、威嚇など)当然の身を守る行為を起こします。
診察→検査→治療という流れの中で診察室内でトラブルなく安全(みんな怪我しない)に行うために一部のどうぶつ達にはこのPVPを取り入れております。
協力的な子であれば
しかし以下にに当てはまるような不安感が強く感じてしまう子達には
移動開始前90分(車に乗る90分前)にPVPを内服してからの移動をお勧めしております。
そして、強い痛み、長時間にわたる処置・検査を行うの場合には注射による鎮静剤の投与する場合もあります。
鎮静剤にもさまざまな種類がありどうぶつ達が受けうる痛み・不安に応じて使い分けを行っています
そして不安が強い場合には痛みも増強されてしまうので、これから手術をする場合、入院中、場合によってはペットホテルでお預かりの子達にも不安を抑えるお薬、もしくはサプリメントを使用することがあります。
お薬を使う以上副作用なども起こりえます。しっかりとモニタリングをした上で適切なお薬の選択、検査や処置の安全性・正確性を高めます。
みんな大好きなちゅーるも診察室内でのストレス軽減に役に立っております。特に猫ちゃんでは積極的にちゅーるタイムを楽しんでいただいております。ワンちゃんの場合はドライフードのモグモグタイム。
来院時にどうぶつ達の不安や少しを少しでも和らげることに興味のある方はどうぞご相談下さい。
ふだんから来院時に利用するキャリーケースに慣れ親しんでおくと通院ストレスを軽減できます。
あと雷や花火の音にとても敏感に反応してしまう子にリラックスできるサプリメントを使用することもあります。スマホのお天気アプリで雷が発生しそうな状況の時に事前に投与し、雷などの恐怖感を軽減することもできます。ご興味のある方は当院スタッフまでご相談ください。
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