昨晩は夜遅くまで子宮蓄膿症の緊急手術をおこなっておりました
子宮蓄膿症とは高齢の未避妊メスがかかる子宮に膿が溜まってしまう病気で命を奪いうる重篤な症状を呈する病気です。
<原因>
子宮内部の子宮粘膜に細菌感染(大腸菌など膣の常在菌)が起こることが原因となります。通常は子宮内へ細菌が侵入しても、正常な粘膜の免疫により感染は簡単には起こりません。しかし、発情後期などでエストラジオールやプロゲステロンなど女性ホルモンの影響を受けて子宮粘膜が増殖して厚くなると感染が起こりやすくなります。このため、避妊手術を受けていない中高齢以上の犬で発症が多いようです。
<症状>
細菌感染によって発熱、食欲不振、元気消失などのほか多飲多尿や腹部膨満といった症状がみられます。感染が長引くと敗血症になったり、細菌が持っている内毒素がエンドトキシンショックを引き起こし重篤な状態に陥ることがあります。
<治療>
根本的な治療法としては手術で卵巣と子宮を摘出する必要があります。避妊手術と同様の手術ですが、全身の状態や、子宮の破裂などの可能性から、通常の避妊手術よりリスクが高くなります。
<予防>
初めての発情が来る前に避妊手術を行うことによりこの病気の根本的予防と乳腺腫瘍の発症軽減が行えます
手術を行なっている最中に病院の留守番電話がなりましたが出ることができませんでした。夜間に体調を崩したわんちゃんの診察依頼でした。
夜間に体調が悪くなった時には?
まずは病院ホームページをご覧ください https://minna-no-ah.com/contact/
そこに詳しく説明があります。
他院にて夜間診察を受診する場合にはワクチン接種時にお渡しするワクチン接種証明書を必ず持参してください。その裏には夜間当番診察券が印刷されております。
ご希望の方には診察券もお作りいたしますのでスタッフまで
急な体調変化は仕方ありません。しかし夜間診察では数日前から体調が悪く様子を見ていたんですが・・・・と言うケースも少なくありません。体調に不安がある場合には早めの受診をお願いします。夜間診察(治療)はあくまでの対症療法が基本となり詳しい検査などは行えません。その点をご理解の上ご協力お願いします
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