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暑さが続いております 体調お変わりございませんか??
先週の土曜日に坂出で花火大会がありました
空前絶後の15000発!
空前絶後の車と人!
美味しいビールを飲みながら楽しい時間を過ごせました
さて今日はお昼に緊急手術を行いました
2日前から吐いて食欲廃絶の主訴で来院されたチワワさん
体温測るときに外陰部が緩んでいたので飼い主の方に最終発情歴を聞いたら先月とのこと。
触診でお腹が張っており子宮が大きくなっているのがわかりました
超音波検査で子宮が拡張し液体が溜まっていることから子宮蓄膿症と仮診断し手術を行いました
お腹を開けてみると子宮の一部が破けてお腹の中に膿が漏れて重度の腹膜炎も起こしてました。
子宮蓄膿症とは??
<原因>はっきりとした原因は不明ですが、子宮に膿が溜まることによって起ります
<発症>避妊手術をしていない中〜高齢の雌犬がかかる病気です
特に犬では6歳以上の雌犬で発情終了後8週間前後に症状を示すことが多い
<発生率>犬:1%以上 猫:約0.3%
<症状>細菌感染が主な原因と考えられ、開放型と閉鎖型の2タイプがあります
(ほぼ開放型ですが閉鎖型が15〜30%程度の割合でみられます)
◎開放型:発情に続き、外陰部が腫れ、血様〜膿様のオリモノの排出が認めまれます。オリモノ排出は犬はしきりに陰部を舐めてしまうので気がつくのが遅れてしまうことがあります
◎閉鎖型:オリモノの排出が起こらず子宮内に貯留する場合は経過の進行とともに腹部が増大・下垂し、肥満と勘違いすることがあります。
⭐︎両型とも飲水量が増え、排尿の回数、量とも増加します。体温が高めに移行し、嘔吐を繰り返したり、元気食欲が消失し、体重減少が認められることがあります
◎症状のポイント
・元気消失
・水の飲む量が増える、尿量が増える
・陰部からの排膿、または腹部膨満
・発熱
・嘔吐
<診断>
・血液検査⇨白血球数の増加、CRPの上昇
・レントゲン検査⇨子宮の腫大の確認
・超音波検査⇨子宮の液体貯留の確認
<治療>
根治療法は、外科的な卵巣子宮全摘出
症状が進行して病態が悪化すると外科的治療に対するリスクも高く、腎不全や敗血症性ショック、播種性血管内凝固(DIC)を誘発し、死に至る疾患です。
<術後の合併症> 海外の報告では術後の死亡率が10%との報告もあります
・エンドトキシンショック
・腹膜炎
・術後腎不全
<予後>
1、外科的治療(卵巣子宮摘出術)を行えば、完治する
2、内科的治療(抗生剤投与など)では次回発情以降に再発の危険性が非常に高い。心臓疾患や超高齢のこの場合ホルモン剤を使った治療方法もあります
発見次第手術が第一選択肢です
若いうちに避妊手術を行っておけば防げる病気です
初めての発情が来る前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生も同時に防ぐことができます
暑い夏に多い病気です
暑さ真っ盛りより暑さのピークを越したあたりから増えてくる感じがする病気です。どうにか暑さを乗り切り消耗した体の抵抗力低下のために発症するためでしょうか?これからの時期注意が必要な病気です!
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